日本のような安全な国に生活している日本人からすれば、スペインがずっと危ないということは誰も否定できないだろう。私もそれを認めざるを得ない。私自身は今までそんな苦い体験をしたことがあまりないのに、私の日本の友達の中には襲われた人もいるし、財布を盗まれそうになった人もかなりいる。
日本は安全な国であるだけに、日本の常識を海外に適用すると大変な事になる。例えば東京の渋谷で観光客が首からとても高いカメラをぶら下げて散歩しても、平気だろう。それに引き換えマドリードのプエルタ・デル・ソルやバルセロナのランブラス通りは都市の中心に位置しているのに、高いカメラをぶら下げて散歩すれば目立つに違いない。それに加えて、欧米の人と比べると日本人は普通に現金を沢山持っているという固定観念がある。そのため気をつけていないとすぐに犯罪者に狙われてしまう。
日本ほど安全な国はないという認識のうえで、少しだけ気をつけると問題なくスペインで安心して観光できると思う。例えば地下鉄のような大勢の人がいる所で財布がスリに盗まれないように、財布を後ろのポケットではなく、前のポケットに入れよう。そして店で何か払うときに大金を見せないようにしたほうがいい。夜に暗い道を一人で歩かないようにしたり、街のどこが危ないかホテルの職員に聞いたり、このような基本的な注意をすれば、スペインだけではなくヨーロッパのどこでも心配しないでよく楽しめると思う。